
あなたから見て「X」はどういう世界ですか?

「X (旧Twitter)」は、リアルタイムの情報と対話が交差するダイナミックな世界です。
スペースXとテスラのCEOであるアメリカの起業家イーロン・マスク氏は、2022年10月に総額440億ドルで米Twitter(ツイッター)社を買収しました。その後人気SNSの「Twitter」は「X」へ名称を変更し、現在に至ります。

X社の公式アカウントは、2024年第2四半期時点でXの月間アクティブユーザー数を約5億7000万人と発表しましたが、その後のマスク氏の発言などから、現在は約6億人から6億5000万人に増加したと推定されます。
度重なる仕様変更によって、インプレッション(閲覧数)で収益を得ることもできるようになったX。YouTube・Instagram・TikTokと同様に、SNSに欠かせない存在となったXの現在と未来を、AIと一緒に考察していきます。

それでは早速見ていきましょう!
AIと一緒に「現在のXが持つ4種類の特徴」「Xの未来予測」を考察
現在のXが持つ「4種類の特徴」をAIが分析
Xの特徴:リアルタイム性

Xでは世界中の情報がほぼリアルタイムで共有され、ユーザーがその場で反応できる点が特徴です。
話題性の高いニュースや出来事が発生した直後、少ないタイムラグで情報が拡散していくことがTwitterの強みでした。買収後に後継となった「X」も、そのリアルタイム特性を継承しながら現在に至っています。

テレビやインターネットよりも素早く迅速に情報が波及・伝達していくXは、数多く存在するSNSプラットフォームでも随一のスピード感を誇り、TwitterからXに至るまでの時代で、デジタル社会に大きな影響を与えました。
個人的に何より便利だと思うのは、テレビ・週刊誌・新聞が主な情報媒体だった昭和時代と比較して、Xは情報鮮度が格段に高く、その気になれば世界各国の様々な情報をリアルタイムで閲覧できる状態になったことです。
例えば、コンサートやイベントに行った興奮をリアルタイムでツイートし、それを多くの人たちと共有できる。昔は生中継以外こうした行動は一切出来なかったので、デジタル社会になって情報伝達の形が大きく変わったと感じます。

TwitterとXが普及してから、世界の情報伝達スピードは劇的に変化しました。
誤情報やデマも瞬時に拡散
ただその一方で、Xは「誤情報やデマが拡散しやすい」という側面も持ち合わせているため、真偽不明瞭な情報が独り歩きする危険性には注意が必要です。近年は「インプレッション(閲覧数)稼ぎ」で偽情報を撒くユーザーもいます。

総務省は公式HP(外部リンク)で、すべてのユーザーが情報発信者になれることに対して警鐘を鳴らす記事を掲載しています。例えば良かれと思って拡散したツイートが「デマ」だった場合など、我々の身近なテーマが例です。
瞬時にリツイート(他者のツイートを引用、または直接自分がもう一度ツイートすること)を行うことで、該当ツイートの閲覧数は伸びます。正しい情報の場合には問題ありませんが、その反対の場合にはリスクが生まれるのです。
私もサイトの宣伝を兼ねてXを運用していますが、特にニュース絡みの意見を述べる際には、情報の詳細や前後関係を自分で調べながら、正確な発言を心がけています。一呼吸置いてから情報に接する気持ちも大切です。

人命に関わる事件や災害の発生時には、デマ投稿が特に増える傾向がありますね。
Xの特徴:世界的なコミュニケーションの場

Xは専門的な議論や雑談も飛び交う、コミュニケーションの世界的なプラットフォームです。
2000年前半のデジタル世界では、主に「Facebook」や「Mixi」などがネット社会におけるコミュニケーションツールとして使われた歴史がありますが、Twitterが登場したことによって、世界で爆発的にSNS人口が増加しました。

Xでは基本的に、個人・企業・著名人・団体を問わず様々なユーザーが「同じ場所」で発言し、それに対して誰でも気軽にコメントやリツイートを行える点がユニークだとAIは評価します。国境を超えて交流できる点も魅力です。
一昔前、知らない人に話しかける機会はそれほど多くはありませんでしたが、SNS時代に突入してからは障壁が取り払われ、あるトピックや話題について「全く見知らぬ人同士」が議論や会話を交わすまでになっています。
SNSがきっかけで友人を得たり、または憧れの存在だった有名人にリプライやいいねをもらえたりと、デジタル社会になってから「人間の交流の有り様」は一気に変化しました。人類の歴史における画期的な進化と言えるでしょう。
誹謗中傷について
その一方、Xでは世界的な利用者の増加に従って「匿名ユーザー」「サブ垢」も劇的に増えており、現在は他者を一方的に誹謗中傷するアカウントなど、「不快な発言」が加速度的に広まっている点は見逃せません。

こうした攻撃性は「匿名」を悪用した卑怯な手段でもあり、ストレス発散の捌け口としてXで活動している人間も確実に存在します。本サイトではこうした課題に切り込んだ記事も掲載していますので、併せてご覧ください。
私自身、過去にXで不特定の人間から暴言を吐かれたことがあります。そして彼らの多くは「二極化」を好むこともわかりました。「これが正解でそれは完全に間違ってる」という思考回路で、非常に危険な兆候だと思います。
Xは正しく利用すれば情報通になれる反面、誤情報やデマ、誹謗中傷や暴言の数々も飛び交うという「負の側面」を持つSNSだと理解することが大切です。嫌がらせをする人は迷わず「ブロック」することをおすすめします。

世界レベルでネガティブな発言を大量に見かけるのも、Xの特徴と言えます。
Xの特徴:サブスクリプション (課金要素)

Xのサブスクリプション(X Premium)は、収益化の前提条件であるだけでなく、ユーザー体験を向上させる機能を提供します。
基本無料で楽しめるXですが、2025年5月時点で、3つの「サブスクリプション」(X日本版公式への外部リンク)システム(Basic・Premium・Premium+)が存在し、それぞれに月額・年間の支払い方法があります。

「Basic」ではポストの編集、長いポスト (通常は全角140文字)や長編動画のアップロード、返信の上位表示、テキスト書式設定、ブックマークフォルダ、カスタムアプリアイコンなどにアクセスできます。
「Premium」はBasicの全機能に加え、青い認証バッジ、広告数削減増、クリエイターサブスクリプション、返信の上位表示増、Media Studio、Grokの利用上限の引き上げといった特典が含まれます。身分証の確認が必要です。
「Premium+」ではPremiumの全機能に加えて、Grokの利用上限増、広告非表示、返信ブースト、Radarサーチ、記事作成機能など、さらなる特典が含まれます。ただし、プロモコンテンツは稀に表示されます。
インプレッション収益の現状
サブスクリプション加入で得られる最大のメリットは、投稿を通じて「収益」が生まれる点です。ただし収益化には条件が存在し、そのハードルは決して低くはないため、万人におすすめできる機能とは言い難いです。

例として、31.4万インプレッションで約100ドルの収益を得たクリエイターもいますが、Xにおける認証済みユーザーの少なさ(全ユーザーの0.05%程度)が収益化のハードルを高くしているのは間違いありません。
上記の例とインプレッション収益の条件はあくまで2025年5月時点のもので、今後ユーザーの要望やXの方針転換によって変化する可能性はあります。現時点でXは「一部のユーザーだけが稼げるSNS」と言えるでしょう。

収益化のハードルはかなり高く、サブスク加入とリターンが見合っていない印象です。
Xの特徴:パーソナライズされた体験

Xでは利用者の行動や関心に基づいて、パーソナライズされたタイムラインが出現します。
Xの特徴として誰もが体感できるのが、アルゴリズムによるタイムラインの変化です。ユーザーがアクションを行なう度に独自アルゴリズムが形成され、「興味がありそう」と判断されたコンテンツが徐々にタイムラインへ並びます。

同じ時間でも個人毎に「異なるタイムライン」が表示されるのはこのためで、そこにはアルゴリズムを司るAIの力が働いています。つまりXの利用者は、「活動内容を元にパーソナライズされた情報」を見ていることになるのです。
こうしたアルゴリズムの働きは、同じ趣味や趣向を持つ仲間を探して交流したい場合に便利ですが、その一方で深刻な意見の分断を招きかねない「エコーチェンバー現象」へとユーザーを誘うことがあります。注意が必要な部分です。
「エコーチェンバー現象」とは
エコーチェンバー現象とは、「同じ意見に囲まれて多様性を失う状態」を指す言葉です。異なる意見に触れる機会が極端に少なくなってしまうため、例え間違った意見であっても「これが真実だ」と思い込んでしまうのです。

この概念はインターネット社会以前から存在していますが、SNSが普及した2010年代にかけて、政治的な分断の元凶として問題視されています。エコーチェンバー現象については別記事に詳しいので、ぜひ併せてご覧ください。
アルゴリズム自体に罪はありませんが、ユーザーが自分で意識的に「様々な情報」を見つけていく姿勢を続けないと、エコーチェンバー現象から抜け出すことが難しくなります。ニュートラルな視点を持つことが大切です。

健全なSNS活動ができるような「アルゴリズムの改変」が望まれます。
AIが考える「Xの未来予測」
ここからは、XのAIアシスタントとして会話や画像生成などで活躍する「Grok」に、Xの未来予測を行ってもらいます。私は普段ChatGPT・Gemini・Grokの3種類と対話していますが、このトピックにはGrokが適役でしょう。


Grok、X専用のAIであるあなたに未来予測をお願いしたいです。

承知しました!Xのリアルタイム性や他の特徴を考慮しつつ、Xの未来予測を私なりに考えてみます。
Xの未来予測:多機能プラットフォーム化

イーロン・マスクはXを「すべてを包含するアプリ」にするビジョンを掲げており、xAIによる買収後、この方向性が加速しています。
Xは将来的に「WeChat」のようなモデルを目指し、X上で送金や支払い、仮想通貨取引ができる機能が導入される可能性があります。マスク氏は過去に、「Xが個人の金融生活全体を扱う」趣旨の発言もしており、信憑性は高いでしょう。

さらにGrokを介して、ニュースの要約や旅行の計画、仕事探しなど、日常生活における「あらゆるニーズ」をX上で完結できるようになるかもしれません。AIアシスタントやAIエージェントとしてGrokが進化する未来予測です。
そして、今以上に高度な画像編集やテキスト生成機能がXに統合され、ユーザーがXプラットフォーム上で「高品質なコンテンツ」を直接作成できる未来が訪れる可能性もあります。クリエイターが存分に活躍できそうですね。

便利な機能が徐々に統合される未来像が見えてきました。
Xの未来予測:クリエイターエコノミーの強化
上記と繋がる部分ですが、Xのサブスクリプション・収益配分機能が未来でさらに推し進められ、クリエイターが独自のNFTや動画・記事を効率的に制作しながら、X上で直接販売できるマーケットプレイスが拡大する可能性があります。

エコノミー(経済)システムの強化と進化は、クリエイターの地位を確立します。クリエイター向けのサブスクやチップ機能に加え、AIがコンテンツを評価して広告収益を最適化する仕組みが導入されるかもしれません。
現在のXは、インプレッションによる収益モデルが上手く機能しているとは言い難く、それがインプレッション・ゾンビ(閲覧数を稼ぐために無意味な投稿を行うユーザー)を増やしていることにも繋がっています。

自分のオリジナルコンテンツを評価してもらうプラットフォームとしてXが進化すれば、クリエイターたちは「実力勝負」で収益を稼ぎ出すことができるようになるので、これは非常に明るい未来像だと思います。
この変革によって「動画コンテンツ」がXでも一般的になった場合、現在トップを走るYouTubeとの境界線も曖昧になり、SNS業界の構図が変動する可能性もあります。クリエイターの活躍の場が広がりそうです。

Xが「オールマイティーなプラットフォーム」に変化する可能性がありますね。
Xの未来予測:AI機能の強化

Xは未来で、リアルタイム性とAIの融合によって単なるSNSを超えた「デジタル社会の中枢」へと進化するでしょう。
Grokは、世界的なコミュニケーションの場としての「Xの強み」を活かすべく、強化されたAIが投稿や会話を瞬時に多言語に翻訳し、文化的ニュアンスも考慮したコミュニケーションを可能にする未来を考え出しました。

現在Xでは、自分が理解できない言語の投稿を閲覧する際、簡易的な翻訳機能を使うことができますが、投稿者の意図を正確に把握した「AI翻訳」が実現した場合、国境を越えた対話がさらにスムーズになっていくでしょう。
また、将来的にGrokがユーザーの過去の投稿や履歴だけはでなく、リアルタイムの位置情報やトレンドを参照して、イベントなどへの参加を促す機能を持つ可能性もあります。実現すれば、かなり有益な機能になるはずです。

例えば、未来の世界ではGrokからスマホに「近くであなたが好きそうなイベントが開催されていますよ」という通知が来るかもしれません。見逃しを避ける画期的な未来像で、有効活用すれば日常の楽しみが倍増しそうです。
エコーチェンバーから脱出するために
これらの未来予測はXユーザーの体験を大幅に拡張するものですが、AIによってユーザーのパーソナライズが進むと、同時にエコーチェンバー現象が悪化するリスクがあります。この点について、Grokは下記の回答を出しました。

私の「最大限の真実追求」アプローチを活用し、異なる視点のコンテンツを意図的に提示することで、偏った情報消費を緩和する機能が実現する可能性があります。
現在SNSで起こっているエコーチェンバー現象から脱出するためには、ユーザー本人が意図的に異なる情報ソースへ触れていく努力が必要になりますが、AIの進化はこうした行動を補助する役割を担うことに繋がりそうです。

おすすめ欄に今まで見たこともなかった新鮮な情報や、全く異なる視点の情報が表示された場合、それはユーザーの意識を変えることにも繋がっていくはずです。Grokがこうした問題を解決できる未来に期待しましょう。

AIの進化は、SNSを「より良い世界」へ変えるために使われるべきです。
Xの未来に向けた課題

誹謗中傷、エコーチェンバー、プライバシー問題といった「負の側面」への対策が、Xの長期的な成功の鍵となります。
Xが現在抱えているこれらの問題と課題を解決せずに持ち越したまま、未来へ向けて進化・移行していくことは避けなければならない、というのがGrokからの警告で、私もまさしくその通りだと感じます。

プラットフォーム最大の課題「安全性やプライバシー保護に関する機能」の設定と普及は急務で、これがユーザー数の増加にも影響するはずです。AI(Grok)の機械学習に関する透明化や、個人情報保護への取り組みも求められます。
Xが「世界中のユーザーが交流できるプラットフォーム」である以上、誹謗中傷や名誉毀損、無断引用などの「法的な問題」が発生した場合のオペレーションや枠組みもしっかりと確立していく必要があるでしょう。

経営面で見ると、Xの広告収益は回復傾向にあるものの、未来予測で飛び出した「多機能化」を実現するためには巨額の投資が必要となり、xAIの資金調達力(120億ドル以上)が鍵を握るだろうとGrokは推測します。
クリエイターに「真の恩恵」が生まれるシステムは素晴らしいですが、それを実現する資金の捻出はXにとって大きな課題で、以前に去った広告主が復帰することも考えにくいため、一層の企業努力が求められそうです。

Xには進化に伴う課題が山積みになっているように感じます。
まとめ
TwitterからXへの移行時期には様々な議論が巻き起こりました。またマスク氏の奔放な発言や振る舞いに嫌気がさし、著名なユーザーがXを離脱する出来事も発生しましたが、現在もXの利用者数は非常に多い状況です。

現在のXは、有効的な議論やコミュニティーの活性化に直結しないデマや差別発言、誹謗中傷などの「心無い投稿」を数多く抱えています。これはXのせいではなく、個々のユーザー自身の行動の結果と言えるでしょう。
Grokの未来予測が現実になれば、SNSを正しく活用するクリエイターやユーザーが輝ける未来がやって来ます。そこにAIの力がどのように働くのか、個人的にはこの部分が一番気になるところで、今後もXからは目が離せません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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