
あなたが考える「未来の超高層ビル」を教えて下さい。

未来の超高層ビルは、災害時の避難を合理的に行える設計技術の進化で課題を克服するでしょう。ただ、その一方で「低層化」という進化軸も存在します。
前編では、超高層ビルの成り立ちとメリット・デメリットをAIと考察しました。後編の今回はこれらを踏まえて「未来にどんな超高層ビルを実現できるのか」について迫っていく内容です。

AIに未来の超高層ビルの進化形態を複数のトピックで予測してもらい、「垂直方向へ空間を利用しない超高層ビルの進化軸」として、Appleの本社「アップル・パーク」も取り上げます。最後までお楽しみください。

それでは早速見ていきましょう!
超高層ビルのAI未来予測|垂直都市構想と低層ビルの進化軸を考察
未来の超高層ビルの進化軸:垂直都市構想

未来の超高層ビルは、内部で日常生活が完結する垂直都市構想が進むと予測されます。
垂直都市とは、車両などの移動手段を使わずに都市圏の生活が可能になる都市構想で、サウジアラビアで”NEOMカンパニー”が構想中の未来都市「THE LINE」(外部リンク)がこれに該当します。

垂直都市では、ビルの敷地内部に商業施設・医療施設・居住区・学校・公園などが集約されます。日常生活のほぼ全てをビル内で送れます。広大な自然を確保しながら都市計画を進められる点も魅力です。

AIは「人類が環境との折り合いをつけながら発展する未来」として超高層ビルの進化を予測した時、THE LINEの構想に共鳴したのかもしれません。人類の未来において”環境問題の克服”は必須です。


ビル全体が巨大都市になる壮大な構想ですね。
超高層建築における「垂直避難システム」の進化

耐火性や耐震性を備えた非常用エレベーターや、脱出時の新たな移動手段が登場する可能性があります。
超高層ビルにおける垂直避難の難しさは世界共通の課題です。未来で新素材や独立電源を持つエレベーターが開発された場合、緊急時も稼働を停止せず下層まで安全に避難できるとAIは考えます。

垂直に離着陸できるeVTOL(電動垂直離着陸機)は、ビル屋上からの緊急脱出に利用できる可能性があります。現時点では非常用手段として設計されていませんが、ビルに常備すれば避難経路が増えるでしょう。


未来に向けて超高層ビルの安全確保は必要ですね。
新素材とバイオミミクリーデザインの応用
軽量かつ強度が高い新素材が超高層ビルに活用されれば、地震や自然災害に強いビルが生まれるというのがAIの未来予測です。特に日本では耐震性能が重視されるため、期待できる未来像と言えるでしょう。

カーボンナノチューブは、鋼の20倍の強度、銅の10倍の熱伝導性、アルミの半分の密度、シリコンの10倍の電子移動度を持つと言われる夢の素材ですが、現時点でこれを建設に応用する技術は生まれていません。

カーボンナノチューブの特性・安全性・課題については、「ナノ粒子ワールド」の公式サイト(外部リンク)に詳しいので、この「夢の素材」に興味を持った人は、一度同サイトの記事を参照してください。
バイオミミクリーデザイン
新素材が利用可能になり、生物の構造や仕組みを模倣した「バイオミミクリーデザイン」を応用した設計を行えば、台風や地震に強い超高層ビルを生み出せるはずだとAIは考えています。

自然環境との共生を啓蒙する施設を建造・運営する「Eden Project (外部リンク)」は、イギリスのコーンウォールにある粘土採掘場跡に”蜘蛛の巣”からインスピレーションを得たドームを含む施設を建設しました。

自然界には過酷な環境を耐え抜く植物や生物が存在します。その”特性や構造”を分析しながら次世代建築物へ応用することが、今後の超高層ビル設計の「ターニングポイント」になるかもしれません。

「次世代の超高層ビル」誕生が楽しみです。
未来の超高層ビルの進化軸:低層化 (アップル・パークの事例)
アップル・パークの社屋は地上4階・地下3階で、総床面積は約262,000平方メートルです。リングの直径は約461メートルで、周囲は約1マイル(1.6 km)。円形の宇宙船を思わせるデザインです。

低層かつ広範に広がる建物は、地震と風のリスクを低減できる点で優れます。ビル風も起こりにくく、緊急時に避難することも容易です。日本と同じく地震が多発するカリフォルニアに相応しい建物と言えるでしょう。

アップル・パークは敷地の80%が緑地帯で、9,000本以上の樹木が植えられ、中心部の庭園と人工湖は自然環境を再現し、周囲の景観に完璧に溶け込みます。「自然環境との共生」を意識した次世代型建造物です。

ビルの稼働電力は、屋根に設置されたソーラーパネルとバイオガス燃料電池、外部の太陽光発電所で賄っています。100%再生可能エネルギーで運用されている点も大きな特徴です。

アップル・パークの換気システムは自然換気が主で、エアコン使用は最小限に抑えられています。建設資材の多くがリサイクル素材である点も、環境に配慮した取り組みの一環と言えるでしょう。

アップル・パークは、従来の高層建築物を代替する「未来的かつ持続可能なモデル」になり得ます。

低層建築にも良さがあることが分かりました。
まとめ
過去から現在に流れる超高層ビルの歴史を検証し、さらにAIの未来予測を考察すると、超高層ビルの未来に必要なことが見えてきます。それは、「自然と共生できる建物への進化が必要」ということです。

地域固有の条件や災害リスクを理解しながらビルの建造を進めていくことは、持続可能かつ安全な都市環境のために重要です。果たして未来では、課題を克服できるビルが生まれているでしょうか?

最後までお読み頂き、ありがとうございました!



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