
スマホは今から10年後にどうなっているでしょうか?

10年後のスマートフォンは「AIコンパニオン」になると予測されます。
AppleのiPhoneシリーズ誕生以降、スマートフォンは我々の生活に欠かせないデバイスとして世界に普及していきました。そして今、かつてない勢いでAIがデジタルデバイスに取り込まれ、デバイス体験の拡張に貢献しています。

今回はChatGPT・Gemini・Grokにそれぞれインタビューを敢行し、2035年のスマートフォンの姿を予測してもらいます。彼らの言葉で共通している点は「AIコンパニオン」で、これが未来のスマホを紐解くカギになるかもしれません。

それでは早速見ていきましょう!
10年後のスマホをChatGPT・Gemini・Grokが予測:AIの進化と融合から見える「AIコンパニオン」の未来
ChatGPTが考える10年後のスマホ
ユーザーに寄り添うAIコンパニオンへ

ChatGPT、あなたは10年後のスマホはどうなっていると思いますか?

10年後のスマホは「アプリを使うための道具」ではなく、常にユーザーと行動・思考を共にするAIエージェントの”宿主”になっていると考えられます。
ChatGPTが描く10年後のスマホは、搭載されたAIがユーザー個人の好みや感情、健康状態、スケジュール、過去の行動などを常に認識・把握しながら、必要な情報や判断を”先回り”して提供するデバイスへと進化を遂げています。

この未来ではメールやSNSの返信、スケジュール調整、買い物、仕事の段取りなどはAIが代わりに遂行するようになり、その結果スマホ自体が「秘書」「アシスタント」「友人」の役割を担う”人格的存在”に近づくとのことです。
現在ポピュラーになりつつあるAIエージェントの概念を発展させた未来像で、この予測から「AIコンパニオン」へと昇格を遂げたスマートフォンの姿が浮き彫りになります。AI機能の進化がスマホの未来へリンクしているようです。
スマホ画面の再定義
続けてChatGPTは、現在我々がスマートフォンに抱いているイメージが大きく変化する可能性にも言及しました。スマホ画面を見る必要がなくなり、ディスプレイの概念が変わり、スマホが「身体に溶け込む存在」になる未来像です。

先日Googleが「Google I/O 2025」で発表したAndroid XR(外部リンク)は、スマホ機能の延長となるスマートグラスやXRデバイスの未来像を示しており、その中核にはAI(Gemini)がフィーチャーされています。

身体に装着できるデバイスが視覚情報を補助できるようになれば、確かにスマホの画面を見る必要がなくなります。また、画面の素材が進化を遂げ、「画面を持ち歩く」概念自体が構造変化を遂げる可能性もあり得ます。

ChatGPTはさらに「思考」でスマホを動かす未来の技術にも言及しました。
Geminiが考える10年後のスマホ
空間のインターフェース化

Gemini、あなたは10年後のスマホはどうなっていると思いますか?

10年後の私たちは、現在の「スマートフォン」という言葉から連想するデバイスとは全く異なるものを手にしているでしょう。
Geminiは、次世代XR技術の進化によってスマホの各種機能はスマートグラスやコンタクトレンズ、さらには部屋に投影されるホログラムとして展開されるだろうと考えており、「空間のインターフェース化」に言及しました。

現在のスマホには「手のひらに収まる長方形の板」という物理的な制約がありますが、10年後にはその形骸が薄れる、というのがGeminiの主張で、これはChatGPTの回答内容とピッタリ一致します。非常に興味深い出力結果です。
つまり、10年後はスマホの画面上で指を滑らせる機会は大幅に減り、その代わりに直感的な手のジェスチャーや音声指示によってスマホ機能の大半を操作できる時代になるだろう、というのがGeminiの未来予測です。
ウェアラブルデバイスの発展
Geminiはさらに、スマホ関連デバイスの発展系として、「スマートウォッチを超える存在」が生体情報や感情をリアルタイムでAIにフィードバックする主要なインターフェースとなり、それは”より小型で目立たない形になる”と発言します。

時計という概念を超えた小型デバイスは衣服やアクセサリーに組み込むことができ、センサーで様々な情報を計測・集計しながら、AIがユーザーの行動を先読みして必要な情報やサービスを提供するだろうという大胆な未来予測です。
スマホとその機能を拡張するデバイスに実装されたAIが、高度な発展を遂げた「AIコンパニオン」としてユーザーに寄り添う、という視点はChatGPTと同じで、両者共にスマホの在り方が大きく変化する予測を立てています。

iPhoneで起こった「電話の再発明」は、再び変化を迎えるのでしょうか。
Grokが考える10年後のスマホ
「知能のパートナー」へ進化

Grok、あなたは10年後のスマホはどうなっていると思いますか?

10年後のスマートフォンは単なる通信機器の枠を超えて、「個人化された知能のパートナー」として認識されているでしょう。
言い回しは異なりますが、Grokの回答はChatGPTとGeminiの回答に付合します。未来のスマホは主軸がAIで、音声やジェスチャーで直感的に操作できるため、画面への操作依存度は低下していくだろうという回答です。

また未来のスマホはウェアラブルデバイスと連携し、さらに脳波インターフェースを活用して視覚・聴覚情報を直接脳に送る可能性もあるかもしれないとGrokは発言しました。この回答はChatGPTの未来予測とほぼ同じです。
Grokはまた、10年後のスマホは道具から”信頼できる伴侶”に進化し、AIがユーザーの意図を先読みしながら、創造性や意思決定を増幅する存在、つまり「日常生活に不可欠な知能のパートナー」になると断言しています。
スマホを身体に纏う時代へ
Grokはスマホ本体の進化軸について、本体が折り畳み・伸縮可能な素材になり、腕時計や衣服に統合される形態になると予測します。スマホ画面がほぼ不要になる未来予測で考えた場合、これは妥当な進化論かもしれません。

従来の”細長く平面な形状”である必要が無くなったスマホは、ユーザーの健康管理や環境適応など、生活のあらゆる面をサポートする存在になる、というのがGrokの予測で、これはスマートウォッチの存在意義をも揺るがします。
近い将来、AI機能を体感できるデバイスは設計が見直され、これまで世界の誰も手にしたことのない”次世代デバイス”に生まれ変わるのかもしれません。そしてその次世代体験の中核には「高度なAI」が存在することでしょう。

進化したAIは、デジタル面でもアナログ面でもユーザーとの距離を縮めそうですね。
まとめ
三者三様で異なる未来予測が出ると思ったのですが、それぞれのAIはスマホの10年後に関して非常に近い意見と予測を持っており、その予測は現在のテクノロジー分野における状況と進捗を冷静に俯瞰した上で構築されていることが分かりました。

この未来予測の背後には、Android XRの発表に加え、OpenAIのサム・アルトマンCEOとLoveFromのジョニー・アイブ氏がタッグを組んで発表する予定の「革新的なAIデバイス」の情報があるはずで、それらを予測に取り入れているのでしょう。

ChatGPT・Gemini・Grokは、「スマホが10年後も現在の形状を留めることはない」と考えています。その予測が果たして真実なのか判定するためには、我々がこの先に起こる”イノベーションの進化”を見届けるしかありません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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