昨年発表されたiPhone16の全モデルで利用できるApple Intelligence(アップル・インテリジェンス)は、Appleが手掛けるAI(人工知能)です。

この機能が利用できるiPhoneはA17 Pro以降のSoCを搭載するモデルで、機能の提供はiOS18から。なお、iPhone16シリーズのSoCはA18とA18 Proという2種類です。

ちなみにiPadではAppleシリコンMシリーズを搭載する全モデル、MacではAppleシリコンを搭載する全モデルが対象で、それぞれ該当OSへアップグレードすることが利用条件です。

Apple Intelligenceの主機能とAIの感想

Apple Intelligenceの主機能

ライティングツール

Appleの日本版ホームページで「作文ツール」と表記されている機能です。ビジネスメールの校正をしてバリエーションも提示してくれる機能が非常に便利だと思います。

メモアプリと電話アプリで音声の録音、書き起こし、要約ができるようになった点も見逃せません。インタビューを行うライターさんにとって重宝する可能性があります。

強化されたSiri

出始めの頃に比べ、最近は随分印象が薄くなってしまった感もあるAIのSiriは、Apple Intelligenceの登場と共に大幅なパワーアップを遂げる見通しです。

デザインも一新され、さらにApple製品のセッティング時などにもアドバイスしてくれるなど、デジタル秘書的な立ち回りでユーザーをサポートしてくれそうです。

※追記：iOS18.2のアップデートによって、SiriはOpenAIのChatGPTと連動するようになりました。対象となるiPhoneは、Apple Intelligenceが動作するモデルです。

写真とメモリー機能

写真画像にある不要なオブジェクトの削除は嬉しいトピックです。これまでもサードパーティーのアプリで利用できましたが、本家Appleが正式に対応することになりました。

その他、説明を入力するだけで見たいムービーを作成できるようになる、自然言語を使って特定の写真を探せる、クリップの中の特定の瞬間を探せるなども特徴です。

エッジ処理

「デバイスで直接処理」という説明を見ると、対応SoCが限られている理由が分かります。高性能な処理能力を持つチップでないと、高度なAIタスクを実行できないのです。

ユーザーがプライバシーをきちんと保護されながら、パーソナル感覚で気軽にAIを活用できる、という点には大きな価値がありますね。

AIはiPhone16シリーズをおすすめする？

ここまでApple Intelligenceの主要機能を見てきました。AIを存分に活用できるという点で、最新モデルのiPhone16に注目している方も多いことでしょう。

iOS 18に対応するモデルは全部で27種類ですが、その中でApple Intelligenceにも対応できるモデルは6種類のみなので、買い替えを促されそうです。

「非常におすすめ」という力強いお言葉をいただきました。「AIがやれること」を一番よく分かっているAIが、iPhone16シリーズをおすすめするのは当然ですね。

Appleのエコシステムと連携しながら、これまでにない「AIのパワー」と融合するiPhoneが、今後どのようにユーザー体験を加速していくのか、楽しみです。