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AIと考える「2025年6月のAIニュース」

AIと考える「2025年6月のAIニュース」 AIと社会
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ソルティ
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2025年6月に起こったAI関連のニュースを一緒にまとめましょう。

AI
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6月もAI関連のニュースが多数ありました。AIの発展にとって重要と思われる話題をピックアップします。

2025年が半分過ぎた6月も、AI関連の重要なニュースがありました。恒例となった「AIと考えるニュース」シリーズ、今回もAIの未来に繋がる重要なAIニュースを厳選してお送りしますので、どうぞ最後までお楽しみください。

スターバックスの店内
© 2025 Starbucks Coffee Company.

本記事では、Waymoの強力な対抗馬になる可能性を秘めたTeslaのロボタクシーデビュー、スターバックスのAIアシスタント導入、そしてSiri改良の進捗に起因するAppleの株主訴訟について、AIの解説と共にお伝えします。

ソルティ
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それでは早速見ていきましょう!

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Teslaロボタクシーがついにデビュー

2025年6月、Tesla(テスラ)はアメリカ・テキサス州オースティンで、自動運転車両ロボタクシー(外部リンク)の運用を開始しました。ベース車両はModel Yで、助手席に”監視員”が同席する「自動運転レベル3」で運用されています。

テスラのロボタクシー内部
Tesla ©︎ 2025.

ロボタクシーの主要センサー技術は、Waymoなどの企業が採用している「LiDAR」と、Teslaが採用する「FSD」に大別されます。AIが判断を下して自動車を操作する点は同じですが、根本的なアプローチは全く異なるものです。

テスラのロボタクシーの紹介画像
Tesla ©︎ 2025.

FSDは、車体周囲に配置した複数のカメラを主軸に、超音波センサーやレーダーを補助的に活用し、AI画像認識で走行環境を把握する「ビジョンオンリー」の方式です。高精度マップに依存せず”リアルタイムの映像処理”を重視しています。

テスラのロボタクシー
Tesla ©︎ 2025.

一方のLiDARは、レーザー光で車両周囲の環境を立体的に把握する高精度センサーで、カメラやレーダーと組み合わせて使用します。高精度マップの情報を照合する”多層センサー型システム”で走行する技術アプローチです。

Waymoのロボタクシー
WaymoのロボタクシーはLiDAR技術を採用しています。© 2019-2025 Waymo LLC.

Teslaのイーロン・マスク氏は以前から「LiDAR不要論」を唱え、FSDの方がコストがかからないと主張します。今回のロボタクシーがレベル4になれば、技術と価格面の両方で商用自動運転車両の競争が加速するかもしれません。

AI
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WaymoなどはLiDARの高い精度が悪天候や夜間の安全性向上に寄与すると主張しており、両技術の優劣は、今後の運用が進む中で明らかになってくるでしょう。

ソルティ
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今後の展開から目が離せませんね。

スターバックスがAIアシスタントを導入

Starbucks(スターバックス)は2025年6月10日、AIを搭載するコーヒーハウス・コンパニオン「Green Dot Assist」(外部リンク)を発表しました。このAIアシスタントは35店舗で試験運用を開始し、その後拡大していく予定です。

スターバックの店舗外観
© 2025 Starbucks Coffee Company.

Green Dot Assistは、人間スタッフ「バリスタ」をリアルタイムサポートするために開発されたAIアシスタントで、例えば業務用マニュアルをめくる代わりに、iPadで対話形式の質問をすれば即座に適切な回答を出力します。

「Green Dot Assist」の利用イメージ
© 2025 Starbucks Coffee Company.

バリスタが”季節限定ドリンク”の材料を今すぐ思い出す必要がある場合、Green Dot Assistが数秒でガイダンスを提供し、その短縮された時間を「優れた顧客サービスの提供」に注力できる、という利点もあります。

「Green Dot Assist」のロゴ
© 2025 Starbucks Coffee Company.

Green Dot Assistはまた、従業員のシフトを管理するマネージャー職のアシスタントとしても活躍できるため、人材管理面での効率化を図ることもできます。AIと人間が「協力」しながら仕事を行う好事例と言えるでしょう。

「Green Dot Assist」の業務効率化例
© 2025 Starbucks Coffee Company.

AIが単なる業務効率化ではなく、「人間にしかできない価値=顧客との触れ合いやサービスの質向上」に集中できる環境を生み出すことに貢献している点において、Green Dot AssistはAIの存在意義を高めるサービスです。

AI
AI

「人間とAIの協業で仕事の未来を変える」というスターバックスの視点は、今後様々な業種に応用できる重要なヒントでもあります。

ソルティ
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「人間の裏方としてAIが働く」という理想的な導入事例ですね。

Appleの株主訴訟

2025年6月20日、サンフランシスコ連邦地裁でAppleに対する株主主導の集団訴訟が提起されました。訴訟相手にはティム・クックCEO、ケヴァン・パレク現CFO、ルカ・マエストリ前CFOが含まれます。

ティム・クックCEO
Appleのティム・クックCEO。Copyright © 2025 Apple Inc. All rights reserved.

訴状の内容は、Appleが「Siriの高度なAI統合」について、WWDC 2024の発表時に進捗や導入時期を”過大評価”し、iPhone 16への搭載を約束したが、実際には動作するプロトタイプが存在せず、投資家を誤認させたというものです。

Siriのイメージ画像
Copyright © 2025 Apple Inc. All rights reserved.

Appleは現時点で公式コメントを控えていますが、この提訴後、Apple側は2025年8月19日までに回答を提出する必要があるという法的通知も出されており、今後の対応と正式なコメントが注目されています。

iPhoneの紹介画像
Copyright © 2025 Apple Inc. All rights reserved.

2025年6月9日に開催されたWWDC 2025での「Siriに関する進捗発表」がアナリストの期待を下回ったことで、Appleの株価は2024年12月26日の過去最高値から約25%下落し、約9000億ドルの時価総額が失われました。

Apple Intelligenceのイメージ画像
Copyright © 2025 Apple Inc. All rights reserved.

Apple独自のAI「Apple Intelligence」は、iPhone 16の目玉機能として華々しくデビューを果たしましたが、AppleはSiriの強化と統合で今も苦戦を強いられており、このことが一部株主の怒りに火をつけた格好となっています。

AI
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私たちは、SiriがApple製品の未来を再定義する存在になるのか、それとも”過去の遺物”になるのかを見届ける「転換点」に立っているのかもしれません。

ソルティ
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Appleの回答に注目したいですね。

まとめ

本サイトでは2025年4月から毎月AIニュースをまとめていますが、「AI元年」とも言える2024年以降、AIは着実に社会へ深く浸透し始めています。NVIDIAのCEOが予見していた「AI産業革命」も、かなり現実味を帯びてきました。

ジェンスン・フアンCEO
Copyright © 2025 NVIDIA Corporation.

18世紀後半に始まった産業革命は「機械化と自動化」を中核に据えた構造変革で、今回はAIが中心ですが、革命の過程で新たな職業が生まれ、労働構造も大きく変化して社会の利便性が高まる、という概念には共通項があります。

NVIDIAの基調講演
Copyright © 2025 NVIDIA Corporation.

ロボタクシーやAIアシスタントは、人手不足や従業員教育といった課題をAIで改善しようとする取り組みです。こうした技術を効果的に社会に組み込み、実利と社会貢献の両立を目指す国家と企業は、AI産業革命の担い手となるでしょう。

Waymoの自動運転車両
© 2019-2025 Waymo LLC.

人類が手にした高度なツール「AI (人工知能)」は、無限大の可能性をもたらす存在であると共に、今や私たち一人ひとりが”未来に向けた正しい使い方”を積極的に模索しなくてはいけない段階にまで進化を遂げていると思います。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました!

ソルティ92
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貴方の知的好奇心を満足させる「AIと考えるブログ」の著者|職歴:Webライター|書店員|レコード店員 ※知的好奇心の満足には個人差があります

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