
「オンラインゲーム」の未来はどうなっていくと予想しますか?

オンラインゲームの未来には、いくつかのトレンドや技術進化が影響を与えると予想されます。
私は現在のサイトを立ち上げる以前、オンラインゲームを紹介するサイトでライターとして働いていました。また、小学生の頃から様々なハードでゲームをプレイしてきた経歴を持つ「ゲーム好きな人物」です。
オンラインゲーム紹介サイトで働いていたWebライター時代に記事にしたゲームは、国内外併せて累計3,000本以上で、オンラインゲームが果たして未来でどのような進化を遂げるのかについて、今も興味を持っています。
今回は未来予測が得意なAIと対話しながら、「オンラインゲームの未来」について一緒に考察しつつ、AIをゲーム開発に取り入れることによって劇的な変化を遂げるコンテンツとその課題についても考察していきます。

それでは早速見ていきましょう!
オンラインゲームの未来予測とAI導入開発の可能性・課題
AIによるオンラインゲームの未来予測と考察
次世代XRでメタバース拡大が起こる

未来のオンラインゲームは、仮想空間での経済活動が可能となり、エンターテインメントの枠を超え、コミュニケーションやビジネス、教育の場としても活用されることが期待されます。
オンラインゲームの世界を体感できるデバイスの進化、つまり次世代XR技術の導入と進化が、この未来予測に真実味を与えるようになるかもしれません。これは仮想空間におけるゲーム体験の大幅な拡張です。
私は、メタバースにユーザーが結集するタイプのオンラインゲームは「伸びしろ」が少ないだろうと考えていましたが、次世代XR向けのコンテンツを作れば、新時代に相応しいゲームが生まれる可能性がありそうです。
現時点でもオンラインゲームには経済要素を取り入れたタイトルが存在していますが、将来的にはこれらが新しい体験を伴って再展開し、ユーザーエクスペリエンスを拡張する未来が生まれるのかもしれません。


仮想空間の活用方法は次の段階へ突入するのでしょうか?
クラウドゲーミングサービスの進化

クラウドゲーミングが進化することで、どのデバイスでも一貫したプレイ体験が実現し、高性能なハードウェアを持たなくても「高品質なゲーム」を楽しめるようになります。
クラウドゲーミングサービスに関しては、すでにNVIDIAが「GeForce Now」を展開しており、PCゲームを手持ちの様々なデバイスで遊べる基礎が整っています。AIはこの仕組みがさらに進化する未来を見ています。
ゲームの描画処理が「クラウド上」で行われるため、オンライン通信ができる環境が整っていれば、誰でも高品質かつ均一なプレイ体験を得られ、ハード面で参入の敷居が下がる点に、クラウドゲーミングの価値はあります。
家庭用ゲーム機の未来について尋ねた時も、AIは同じ内容を話してくれました。ゲーミングPCと家庭用ゲーム機の境界は、果たしてクラウドゲーミングサービスの進化で曖昧になるのでしょうか?興味は尽きません。

これらの未来予測では、ゲームのジャンルや内容がどのように進化を遂げるのかについての具体的な回答が得られませんでしたが、AIは自分自身がゲーム開発に携わることで実現する未来を話してくれました。
AI導入で変わるオンラインゲームの未来
AIは「次世代のオンラインゲーム」を創出できる
ゲームに「進化したAI」が関わっていく未来予測について、これまでAIとかなりの時間対話を行ってきましたが、私個人の意見としては、AIの使い方次第で「次世代のオンラインゲーム」が生まれる可能性はあると思います。
それでは具体的に、AIをオンラインゲーム開発に参加させることによって、未来のゲームにはどういったコンテンツが生まれることになるのかをAIに解説してもらいながら、その可能性を探っていきましょう。
AI制御のリアルなNPC

AIの進化でゲームに登場するNPCがより一層リアルになり、難易度やストーリー展開が「プレイヤーの行動に応じて」変化し、ゲーム体験が動的に変わる未来が実現します。
NPC(ノンプレイヤーキャラクター)の行動や会話を「AI制御」にするという開発の試みは、近年ますます加速する兆しを見せており、今後はメジャー企業やインディー開発者を問わず、さらに発展していくと思われます。
AIにキャラクター制御を任せる未来予測については該当記事で特集していますので、ぜひ併せてご覧ください。AIに自動生成コンテンツを任せるとどうなるか、という未来予測の記事も参照いただくと幸いです。

ストーリーを自動生成してリプレイ性を促進

AIはプレイヤーの行動に基いて、個別調整された独自のストーリー展開を作成できます。これによって「自分だけの物語」を体験できるようになるのです。
これまで、ストーリー要素を持ったオンラインゲームでは、会話などのコンテンツにおいて「プレイヤーの選択肢」が予め決められており、そこで選んだことがストーリー展開に反映されるプロセスが用いられてきました。
ただ、この手法ではNPCの反応パターンにも限界があり、ストーリーの分岐にも一定の制限が生まれます。会話や物語をAIに自動生成させることで、プレイヤーの行動次第で異なる物語展開が体験できるようになるでしょう。
事前にゲームの世界観や設定、登場人物の行動規範などをAIに学習させ、「どこまでAIが物語を生成して良いのか」を決めておく必要がありますが、リプレイ性に富んだゲームが生まれることは間違いありません。


設定次第では、ストーリーが無限に広がっていくゲームが生まれますね。
無限生成されるミッションとクエスト

例えばオープンワールドゲームでは、AIがランダムに新しいクエストを生成し、キャラクターの行動やプレイの進行状況に応じて変化させることで、常に新しい挑戦が提供されます。
これまで、オンラインゲーム内のクエストやミッションは、ほぼ人間の手によって作られたものでしたが、この部分をAI制御の自動生成コンテンツに変えることで、飛躍的なバリエーションが生まれるはずです。
この仕組みにも一定のルール作りが必要になりそうですが、2024年11月に発売された「Microsoft Flight Simulator 2024」(外部リンク)は、AI制御のミッションを採用・実装して話題を呼びました。
ストーリーの自動生成と同様に、こうした取り組みを行う際には「AIが予期せぬ出力を行う」可能性を考慮しながら、予め規範や倫理面の規制と禁止事項などを設定していく開発者の姿勢が必要になります。


今後は多くのゲームでAI自動生成コンテンツが採用されるかもしれません。
無限生成されるゲーム世界

プロシージャル生成とAIを組み合わせることで、常に新しい地域、敵、報酬、ストーリーラインが生まれ、オンラインゲームにおける「探索の幅」を無限に広げられます。
「プロシージャル(手続き型)生成」は、海外のゲーム作品を筆頭に多くのタイトルで取り入れられている技術・手法で、特にサンドボックスやサバイバルゲームなどのジャンルでは、マップの自動生成を多く見かけます。
ミッションやストーリーのみならず、ゲーム世界のマップまで自動生成され続けたとしたら、あり得ないほど壮大なオンラインゲームが生まれ、長期間遊んでも「終わりが見えない」長寿タイトルになることでしょう。
マップの自動生成においてAIを活用することの利点については、この記事で詳しく特集していますので、ゲーム開発に興味がある方は、ぜひ一度ご覧ください。少ない予算で大作ゲームを生み出せる可能性があります。


AIを開発に参加させることで、息の長いオンラインゲームが生まれそうです。
AIによる24時間オンライン監視システム

AIが進化すれば、24時間「リアルタイム」でプレイヤーの状況を監視して、適切なタスクやチャレンジ、協力・対戦コンテンツを提供しながら、個々のゲーム体験を調整できます。
これは、「24時間休むことがない」というAIの特性を最大限に発揮できる未来と言えます。オンライン監視員として人間を雇い入れる必要がなくなり、ゲームの運営者と監視者は大いに助かることでしょう。
オンラインゲームの世界では、何らかの不具合が発生した際、迅速に対処してくれる運営元がユーザーに人気を博す傾向が高いため、常時プレイを監視しながら、片時も目を離すことがないAIの存在は頼もしいはずです。
プレイヤーの行動を逐一監視しながら、進捗状況に応じて適切なミッションやチャレンジ、対戦のマッチングなどを行ってくれるという側面にも、大きなアドバンテージがあります。実現に期待したい未来予測です。


人間では体力面で不安が残るオンライン監視作業も、AIなら難なくこなせますね。
AI制御のオンラインゲームに待ち受ける課題
AIによる「24時間監視システム」のコスト
AIを組み込んだ「24時間監視システム」を運用するためには、非常に高い計算能力が必要になります。サーバーのコストやエネルギー消費が増加するため、開発者や運営者にとって経済的な負担となりかねません。
AI監視サービスが安価に提供されれば、この課題を解決できる可能性が生まれます。低コストで高機能なAI監視システムがあれば、インディーゲームデベロッパーも大手企業と同等のサービスを提供できるでしょう。
クラウドサービスの活用、サブスクリプションモデルの導入、一部機能のオープンソース化などを行うことで、全体のコストが下がる可能性もあります。画期的なサービスが誕生する未来に期待したいところです。


多くのゲーム開発者が利用できる監視サービスの登場が待たれます。
AI自動生成コンテンツのバグや予期せぬ不具合
AIに自動生成コンテンツを任せることで、人間が開発を手がけていた場合とは異なるレベルのバグや不具合が発生する可能性も出てきます。ゲームが進行不可になった場合には、プレイヤーにストレスがかかるでしょう。
また、NPCのセリフや行動をAI制御にした場合、「ゲームの世界観や設定を超えた発言や行動」をしてしまうことも考えられます。もしこうした不具合が発生すれば、ゲームへの没入感が大いに削がれてしまいます。
こうした事態を回避するためには、人間の開発者が予めゲームの世界観と設定をAIに厳しく事前学習させ、世界観を逸脱した言動や行動を行わないように教育しておく必要があります。非常に手間のかかる作業です。


NPCやストーリーを完全にAI制御にするハードルは、かなり高そうですね。
著作権と商品権の侵害
AIが自動生成するコンテンツが、「著作権」や「商標権」を侵害する可能性は否定できません。またAI利用に伴う法律的な枠組みや規制が各国で異なり、それに対応するための法務的な課題も生まれてきます。
キャラクターや報酬アイテムの「外見」をAIで自動生成した場合、他のゲーム作品との類似性をどれだけ避けることができるのか、という課題は非常に難しく、これは今後も議論を呼んでいく話題となるでしょう。
基本的にAIは事前学習した画像やパターンから類似したものを出力していくため、完全にオリジナルなキャラクターやアイテムを生み出すことは難しく、そこにこの仕組みが持つジレンマがあると思われます。


これは生成AI画像や動画においても問題となる事象と言えます。

これらの課題に対処するためには、AI技術の進歩だけでなく、人間による積極的な介入と監視、そしてユーザー体験を重視した開発と設計が不可欠です。
まとめ
新旧が共存していくゲーム業界こそ未来の姿
AIは、オンラインゲームの未来に関して「メタバース」「クラウドゲーミング」のキーワードを用いながら予測を立ててくれました。次世代XRと通信技術の進化によって、オンラインゲームはその有り様を大きく変えるでしょう。
ゲーム世界の描写がテレビやモニター画面を超え、物理的な次元や仮想空間にまで広がっていく光景は、確かに未来を感じさせてくれる予測で、拡張されたゲーム体験が得られる日は、それほど遠くないのかもしれません。
その一方で、従来の仕組みを維持しながら展開するゲーム作品も残り続けると私は思います。どちらが良い、というのではなく、新旧が共存しながらゲーム業界が発展していくスタイルが最も健全だと考えるからです。

レトロなスタイルと最先端のスタイル、どちらのオンラインゲームも魅力的です。
オンラインゲームの未来を切り拓くAIと人間の共同作業
AIをゲーム開発に参加させ、ゲーム世界を制御させていく未来予測では、遠回しに「AIはオンラインゲームを作って運営することもできます」と宣言されているようでした。課題はありますが、不可能ではないはずです。
ただし、ゲームの制作・運営過程の全てを「AIだけ」に任せられるのかと問われると、現在の技術では難しい側面が多いと思われます。また、AIは「本当に面白いゲーム」を作れるのか、という点にも疑問符が生まれます。
これからのオンラインゲーム業界は、こうしたポテンシャルを秘めたAIをツールとして適材適所で活用しながら、人間とAIの「共同作業」をうまく具現化できる開発者が、次世代の次元を切り拓いていくことでしょう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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