
AIキャラクター制御を導入しているゲームのタイトルを教えてください。

分かりました。AIがキャラクター制御に貢献している有名なゲーム作品を挙げていきます。
記事の前編では、AIをゲーム開発に組み込んで「キャラクター制御」を行うと、従来のモーションと比較してどのような変化が起こるのかをAI自身と共にお届けしました。AI制御は️️ゲームに”革新”を起こす可能性があります。

後半の今回は、現時点で実際にAIをゲーム開発に組み込み、キャラクター制御を実現した有名なゲームタイトルの実例を挙げてもらいながら、AIをゲーム開発に用いることが積極的に公表されていない理由も探っていきます。

それでは早速見ていきましょう!
「AIのゲームキャラクター制御」(後編):「AIキャラクター制御を採用した有名ゲーム」と「AIとの共同開発が公にされない理由」
AIキャラクター制御を採用したゲームタイトル
「Assassin’s Creed Shadows (アサシン クリード シャドウズ)」

このゲームでは環境適応型のモーションと戦闘時の挙動がAI制御の例として挙げられます。
2025年3月に発売された人気ゲームシリーズ最新作「Assassin’s Creed Shadows (アサシン クリード シャドウズ)」では、AIがマップ環境をリアルタイムで解析し、パルクールアクションを自然に実行しています。

また、奈緒江が発見後にステルス行動を行った際には敵が索敵行動を強化し、弥助の戦闘シーンでは防御や連携攻撃を強化するなど、動的に敵キャラクターの挙動が変化していく点にも、AI制御の恩恵が現れています。

一般人NPCの行動パターンは控えめに設定されていますが、ゲームの肝と言える戦闘シーンとパルクールアクションがAIによって強化されたことで、最新ゲーム作品らしいリアリティーが確立されている点は見逃せません。


私もプレイ済みですが、各種アクションが非常にスムーズなのが印象的でした。
「Red Dead Redemption 2 (レッド・デッド・リデンプション2)」

この作品でAIは「ルールベース」と「行動ツリー」を組み合わせ、NPCの自然な動きや対話を実現しました。
2018年に発売されたRockstar Games (ロックスター・ゲームス)の人気ゲーム「Red Dead Redemption 2 (レッド・デッド・リデンプション2)」では、AIがNPCのリアクションや行動パターンを管理しています。

この話は、同企業の創設メンバーの1人であるダン・ハウザー氏がGQ誌のインタビュー(外部リンク)でも語っていたことで、開発チームは17年ぶりにNPC制御システムを見直し、人間味のあるオープンワールドを生み出しました。

具体的にはNPCが主人公アーサーの行いに対して異なる反応を示すようになり、過去の出来事を記憶して会話を行うなど、人間味のあるNPCが誕生しています。AIがゲームにリアリティーを寄与した好事例と言えるでしょう。


グラフィックだけではなく、内容も大幅に進化を遂げた作品ですね。
「The Last of Us Part II(ザ・ラスト・オブ・アス パート・ツー)」

AI制御のNPCが連携して索敵を行うなど、戦闘シーンが面白さを増した例としてこの作品が挙げられます。
「Naughty Dog (ノーティードッグ)」が2020年に発表した「The Last of Us Part II(ザ・ラスト・オブ・アス パート・ツー)」では、主人公と対峙する敵キャラクターのAIが前作から大幅に進化を遂げています。

AI制御による敵キャラクターの進化は、同作のライター兼ディレクターのニール・ドラックマン氏がインタビューで語っており、敵はプレイヤーの動きに反応し、カバーに隠れる、チームで連携するなど、動的な変化を見せます。

敵キャラクターが「より狡猾な動き」をするようになったことは、ゲーム紹介媒体のプレイレポートでも多数取り上げられており、戦闘シーンで歯応えが増したことが、ユーザーからの高評価にも繋がりました。


NPCの頭脳が進化したことが話題になりました。
「AIとの共同作業」が公にされない理由を考察

現在多くの企業がAIをゲーム開発に利用しているのは紛れもない事実ですが、その詳細を公に明かさない理由には、様々な戦略的事情があると考えられます。
AIの予測:ゲーム市場における「競争の優位性」確保
ゲーム業界は非常に競争が激しいため、「AIをどのように活用しているか」を公表することで、自社の開発ノウハウが他社に知られてしまうリスクがあるのではないかとAIは分析します。合点がいく話です。

他にはない「画期的なAI開発システム」を実現した場合、開発サイドが安易にデータや仕組みを公開しないのは企業の姿勢として当然と言えます。実際、人気のあるAAAゲームの多くは”機密事項”だらけです。

苛烈な開発競争で優位に立つための戦略かもしれませんね。
AIの予測:「AI技術の理解度」に対する恐れ
AIをゲーム開発に導入することで生まれる「メリット」や「効果」を平易な言葉で説明することは難しく、また”あらぬ誤解”を招いてしまう恐れがあるため、企業があえて詳細を明かさないこともあるだろうとAIは推察します。

モーション制御のみならず、もっと複合的かつ包括的な形でAIがゲーム開発の全般に用いられている場合、こうした開発技術の流れを外部に対して「順序立てて説明すること」は、かなり困難を極めそうです。

一般社会におけるAIの認知度を高める必要がありそうです。
AIの予測:プレイヤーの反応やイメージへの配慮
AIに対して「不信感」や「抵抗感」を持つ人々も多く存在するため、ゲーム開発側や企業は、そうしたマイナスイメージを避けるために、あえて”AIの存在”を明かさないこともあるだろうとAI自身は推察します。

「我々は今度の新作ゲーム開発にAIを使いました!」ということを全面的にアピールしていくと、キャラクターイラストのAI自動生成疑惑など、様々な角度から疑惑の目を向けられる可能性もあるでしょう。

ゲーム業界における「AIと人間の共同作業」が世間一般に広く認められ、それが”当たり前”のように浸透するまでは、あえてAI導入には触れず”誤解を招かない程度”に公表するのが正解なのかもしれません。

AIの発展に伴って世間の認識も変わってほしいですね。
まとめ
すでに世界の有名なゲーム企業がAIを開発に取り入れており、特に「キャラクター制御」の部分で一定以上の効果を出していることが分かりました。このスタイルは、今後大きく広まっていくことでしょう。

ただその一方、AIに対する風当たりが厳しい分野もあるため、全面的にAIをゲーム開発へ取り入れることには、技術的な問題以上に様々な困難が付き纏うことも予測できます。イメージ戦略は非常に大切です。

とは言うものの、AIをキャラクター制御に用いることで間違いなくリアリティーが別次元へと突入していくため、モデルの進化と学習の高まりを反映した「かつてない動き」が生まれることが楽しみでなりません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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