世界各国の主要な自動車企業が、自動運転技術の開発に取り組んでいますね。
これらの取り組みは自動車メーカーだけでのものではなく、テクノロジー企業やスタートアップ企業なども開発に関与しています。
人間が運転しなくても自律的に動ける自動車、というのは過去において全くの夢物語でしたが、現在は徐々に段階を経ながら、実用化への道が切り拓かれています。
先日テスラは、製品発表イベントで完全自動運転タクシー「サイバーキャブ」のプロトタイプを公開し、自動運転の世界が身近に迫っていることを大々的にアピールしました。
今回はAI技術が惜しみなく投入されている自動運転技術の未来について、AIと一緒に考えていきます。過去に描かれた夢の世界は、現実に体験できるのでしょうか。
それでは早速見ていきましょう!
自動運転技術への取り組み
トヨタとNTTは、AIを活用した自動運転技術分野での提携を発表して話題を呼びました。フォードやフォルクスワーゲンなども、自動運転技術の推進で知られています。
テクノロジー企業の参入例では、Googleの自動運転子会社Waymoや、GM(ゼネラルモーターズ)の子会社Cruiseが有名で、商用サービス発展に向けて現在も活動しています。
Amazonが買収した自動運転開発のスタートアップ企業Zooxが、自動運転の乗り合いタクシーサービスを発表するなど、各企業間では現在開発競争が加速しています。
企業によって戦略は異なりますが、共通しているのはAIとセンサーテクノロジーを用いた自動運転システムの開発です。
自動運転レベル
自動運転にはレベル0からレベル5に分かれる6段階の基準が設けられており、どのレベルでの運用を目指すかで、開発内容の度合いも大きく異なってきます。
レベル0は手動運転、レベル1は運転支援、レベル2は部分自動運転、レベル3は条件付き自動運転、レベル4は高度自動運転で、レベル5は完全自動運転です。
なお、現段階で最高レベル「5」に到達している企業は1つも存在しません。完全な自動運転を示すレベル5を達成したとき、世界は大きく変化することでしょう。
自動運転技術は、様々な段階に分かれているのですね。
レベルが進むにつれてAIが運転を引き継ぐ割合が増えますが、安全性と法規制が今後の大きな課題です。
将来的には、AIに話しかけるだけで目的地へ連れて行ってくれる自動運転車両が登場する可能性があり、これまでの自動車産業のあり方が大きく変わるかもしれません。
実現に至るまでには課題も多い自動運転技術ですが、SFドラマや映画などで見かけた光景が現実のものとして登場する未来は、かなりワクワクしますね。
自動運転技術の利用方法
自動運転技術を推進している企業が最初に目指しているのは、タクシーやデリバリーサービスへの応用です。もしかしたら将来的に路線バスも自動運転になるかもしれません。
御存知の通り日本では路線バス運転手が不足している地域があり、それが路線廃止などの社会問題にも繋がっています。こうした問題を解決する一助としても、自動運転技術は有益です。
自動レジの導入と同じく、かつて人間が行っていた仕事をAIへ置き換えることで、雇用面の影響が心配されますが、そもそも人手不足の分野であれば、多くの人が納得できるでしょう。
自動運転技術は進展や規制の変化、消費者の受け入れ具合などによって、今後さらに大きく進化し続けるはずです。
企業と行政の連携がカギ
ただし、自動運転技術は企業の努力だけで達成できるものではなく、企業と政府間の協力関係構築や、実際に車両が通行する道路を整備する行政との連携も欠かせません。
AIはこうした連携をいち早く実現できる国家として、日本や北欧諸国、ドイツやアメリカなどを挙げており、特にシンガポールでは導入と実現の可能性が早まると予測しています。
シンガポールは現在「スマートシティ」構想とその実験を推し進めていることでも有名なので、今後は企業と政府が一丸となって自動運転の実現へ取り組んでいくことでしょう。
世界各国で完全自動運転の実現に向けた動きが着々と進んでいきそうです。
AIは、日本政府と企業が自動運転技術に一体となって取り組む未来について、「老朽化したインフラの再整備」が新技術の導入を加速していくのではないかと予想しています。
我々が普段利用している道路網を再構築する過程で、自動運転技術を搭載した車両がスムーズに走行できる仕組みや法案が確立されていけば、面白い未来が生まれそうですね。
企業と政府の連携が成功するかどうか、そしてその取り組みが社会全体の支持を得られるかが、自動運転技術普及の重要な鍵となるでしょう。
前編まとめ
テスラが「サイバーキャブ」を発表したことで、一般的にも話題を広めつつあるAIの自動運転技術。今後はレベル5の実現に向けた開発競争が加速していくことが予想されます。
その一方でインフラ整備は大きな課題でもあり、国民の理解を得ながら事業を推進していくことも求められるため、実現するまでには数々の障害もあるでしょう。
前半はここまでとなります。記事の後編では、この自動運転技術をさらに推し進めた場合に想定される未来の可能性をAIと一緒に考えていきますので、ぜひ併せてお読み下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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