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AIと考える音楽のリマスター

AIと考える音楽のリマスター 音楽
ソルティ
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発売年代が古いアルバムほど、様々なリマスターが出回っていますね。

AI
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ただしストリーミング全盛の現代では、多くのユーザーが「音楽のバージョン違い」という概念を知らずに育っているかもしれません。

音楽鑑賞が趣味の私は、これまでの経験と知見から、同じアルバムでも時代やフォーマットによって「異なるマスタリング」が存在することを知っています。

今回は音楽のリマスターについて、自分の実体験も交えながら記事にしています。ストリーミング音源を主体に聴いている人にも読んでもらいたい特集です。

ソルティ
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それでは早速見ていきましょう!

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音楽のリマスターとは何か?

まず音楽アルバムには、アナログやデジタルを問わず最初にスタジオで録音したマスターテープがあり、それを販売可能な媒体に変換・製造して世の中へと発表していきます。

こうして生まれたのが「オリジナル・アルバム」ですが、時代を経てからマスターテープを引っ張り出し、もう一度異なるマスタリング作業を行って再発することがあります。

これが俗に言う「リマスター盤」で、オリジナル音源とは異なるマスターバージョンとして、アルバムのバリエーションを増やすことに繋がっていきます。

ソルティ
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CDの黎明期には、古い技術では取り除けなかったノイズを除去するという大義名分の元にリマスタリングされたアルバムも多かったです。

私はCDのリマスターがブームになってきた90年代半ばにレコード店で働いていたことがありましたが、当時の風潮は「リマスター音源こそが最高である」というものでした。

自分自身そうしたレコード会社の触れ込みを疑うことなく、手持ちの古い音源を新しいリマスター盤で買い直したりしていたのですが、今はこれが正解とは言い切れません。

その要因の一つが、オリジナル・アルバムからさらに音圧が高まったリマスター盤の存在で、これらは俗に言う「ラウドネス・ウォー」の犠牲者です。

ソルティ
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上手くリマスタリングされた音源もありましたが、中には聴覚的なインパクトを優先するあまり、聴き疲れする仕上がりになった音源もありました。

ダウンロード・ストリーミングサービスの代償

デジタル技術が発展を遂げ、音楽をダウンロードして聴くことがブームとなっていった2000年代後半、私は手持ちのCDをすべて処分してデジタル音楽へ飛び込みました。

当時は多くの楽曲を手元に持ちながら外出できるという利便性の面だけを考えていましたが、後にこの選択が「大きな過ち」だったことを思い知らされます。

その大きな過ちとは、最新リマスタリングを施された音源のすべてが「最良のリスニング体験」を提供するわけではない、という事実です。

ソルティ
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これに気づくまでに、かなりの時間と費用を費やしてしまいました。

そして何より、ダウンロード音源やストリーミングサービスは、基本的にアルバムの最新リマスター音源を配信しているため、リマスター前の音源を聴くことはできません。

CDやアナログを保持している人はオリジナル・アルバムを簡単に聴くことができますが、ダウンロード音源やストリーミングサービスのみを利用する場合、これができないのです。

物理的なメディアで音楽が販売されることが少なくなった現在、アルバムが最も「あるべき姿」で収録されていた初期音源を聴くことが難しくなっているのは、問題だと思います。

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アナログからCDへの移行期にも、多くのリスナーがメーカーの戦略によって「進歩=優れた音質」だと信じ込まされました。

もし貴方に人生で何百回も再生したい「好きなアルバム」がある場合、そのアルバムに異なるマスタリングのバリエーションがあるのかを調べるのは良いことです。

私は結局CDコレクションを買い戻し、さらにCD以前に発売されたアルバムに関しては、アナログレコードにまで遡ることでマスタリングの違いを実感できました。

リマスター音源では耳に刺さるような刺激があったものが、オリジナル・アルバムの段階ではそうではなかったことが圧倒的に多く、今更ながら音楽の素晴らしさを体感しています。

ソルティ
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特にアナログレコードは、発売当時の生々しさを体感できて素晴らしいです。

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異なる時代の音源やフォーマットにこだわり、アルバムごとの音の違いを味わうことは、真の音楽愛好家にとっての楽しみの一つですね。

まとめ

今回の特集は、リマスターの手法を断罪するものではありません。新しいものが出た際に、古いものが「悪いもの」として置き換えられることへ警鐘を鳴らしています。

SF映画「スター・ウォーズ」も、オリジナル三部作が3DCGを追加された状態に改変されたことがあり、ファンの間で激しい議論を巻き起こしました。

現時点で公開当時の三部作が持つ「オリジナル映像」を収録した最も最近のメディアは限定発売されたDVDですが、これも入手困難になって久しいです。

ソルティ
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当時の映像を知ることができないSF映画ファンも、かなり増えているはずです。

アーティスト自身が発売当時のクオリティーを気に入らず、積極的にリマスターやリミックスを施すことには同情の余地がありますが、その反面「時代感」は大いに損なわれます。

なぜその作品が愛されていったのか、という根源的な理由を知りたい場合、発表当時の状態で作品を体験することには、非常に大きな意義があるはずです。

ダウンロード音源やストリーミング音源は便利ですが、こうした「オリジンの探求」ができないので、物理メディアを一概に「過去のもの」にしないほうが良いです。

AI
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現在は異なるミックスを比較する楽しみが若い世代に伝わらず、「一つの正解しかない」という誤解が生まれています。

オリジナル・アルバムを聴いた結果、自分はやっぱりリマスター盤の音が好きだった、という結論を出す人もいるでしょう。それならそれで全く問題はありません。

ただし全てのケースでこうした法則が働くわけではなく、新規リマスターは売上向上のために行われる戦略であることも多い、ということは覚えておいてください。

趣味もとことん追求していくと、思いもよらない方向へと深堀りを進めることができるので、音楽を愛する若い世代の人たちには、こうした視点も持ってほしいと思います。

ソルティ
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