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AIと考えるゲーム多言語翻訳の未来

AIと考えるゲーム多言語翻訳の未来 ゲーム
ソルティ
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個人のデベロッパーが海外で自分のゲームを展開したいと思った場合、将来的には「AIの多言語翻訳」を手軽に利用できるようになりますか?

AI
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AIの多言語翻訳サービスが今後普及するにつれ、個人のデベロッパーでも低コストで多言語対応できる可能性が高いです。

近年は日本でも多くの個人開発者が自分のゲームを発表しています。私が以前働いていたゲーム情報サイトでも、これらの作品に関する記事を数多く取り上げました。

今回は自分のゲーム作品を海外展開したいと考えている開発者が直面する問題「多言語翻訳」についてAIへインタビューを行い、その未来について考えていきます。

誰もが手軽に自分のゲームを多言語翻訳できる未来は、果たしてやってくるのでしょうか?

ソルティ
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それでは早速見ていきましょう!

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盛り上がるAIの多言語翻訳

2024年8月、株式会社Algomaticは、独自のAI翻訳エンジンを活用したゲーム特化型の多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」を発表しました。

最大130言語に対応する圧倒的なボリューム、顧客のデータ納入から最短1営業日で納品を実現するスピード、世界観を意識しながら適切に翻訳していくコンテキスト維持が魅力です。

AI
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翻訳者を通すと言語あたり数十万円以上かかるケースも多いため、AIは費用面のハードルを下げます。

記事執筆時でこのサービスは1文字を2円で翻訳。さらに1文字1円になるキャンペーンも展開しており、手頃な価格帯で様々な言語へ翻訳するためのツールとして大いに注目を集めています。

自分が制作したゲームに登場するキャラのセリフがどれだけの文字数になるのか、あらかじめ計算しておく必要があると思いますが、人間の翻訳者に依頼するよりも格安なのは確かです。

ソルティ
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膨大なセリフを持つ大作RPGの場合には、それなりの費用がかかります。

AI多言語翻訳の強み

「DMM GAME翻訳」以外にも、ゲーム開発者に向けたAIの多言語翻訳サービスは存在していますが、そもそもAIに言語を翻訳させるメリットは何でしょうか?

Algomaticのサイトを見ると、「音声台本の翻訳」にも対応していると書かれています。これは同社のサービスが「マルチモーダルAI」を活用していることを示唆するものですね。

マルチモーダルAIについて分からない・知りたいという人は、以前の記事を参照してください。

AI
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この技術は、ゲームのローカライズ(翻訳)において新たな可能性を提供します。

AIに事前学習させておけば、ゲーム固有のコンテキストを理解しながら翻訳作業を進めてくれるため、一般的な機械翻訳では実現できないニュアンスも再現することができます。

何よりも素晴らしい点は、人間の翻訳者に任せるとかなりの日数を要する膨大な作業を、考えられない短時間で実現してしまうことで、このスピードは人間には到底不可能です。

ソルティ
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AIが多くの機械学習を行うことで、より適切な翻訳を行えるという点が魅力ですね。

課題

ここまで見ていくと良いことだらけに思えてきますが、翻訳には「言語と文化の壁」があることも確かで、それは人間の翻訳者のみならず、AIが作業しても直面する問題です。

それでは具体的に、翻訳する際に発生する可能性がある「課題」とは何でしょうか。AIに訪ねたところ、以下の3項目を出力してくれました。

文脈と意図の理解不足
ゲームの物語やキャラクターのセリフは、前後の文脈や感情表現が重要です。今のAIは一部の微妙なニュアンスを誤解することがあります。

ご存知の通りAIには感情がなく、それらしい言葉を選択しながら出力を行います。この「感情がない」という部分が、繊細なセリフを台無しにするかもしれません。

ユーザーの心に訴えかける最も重要なセリフの翻訳に関しては、AIにすべてを任せるのではなく、人間が監修者として最終的な確認作業を行うことが求められるでしょう。

文化的な適応の難しさ
異文化のジョーク、比喩、スラングの翻訳は特に難しいため、ネイティブ監修が求められます。

ゲームを多言語翻訳で展開する際、最も壁になると思われる部分がこれです。自国では当たり前の文化や表現が、海外の人々には通じにくくなることがあります。

これは洋画の吹き替えや日本語字幕でも度々起こってきたことで、受け手が異国の文化にどれだけ教養があるかを事前に考慮して取り組まなければならない部分です。

専門用語の一貫性
ゲームのUIや専門的な語彙の整合性を維持するには、AI単独では不安定な場合もあり、複数回の校正が必要になるケースがあります。

この部分を克服するためには、「裏設定」のような資料も同時に作成して事前学習させることが必須になるはずです。利用者がどれだけ詳細な資料を用意できるかにもかかっています。

オリジナルの造語をAIに覚えさせる際、その言葉がゲーム内で「異なる意味」としても用いられることがあるのかなど、多重構造的な解釈をAIに行わせる必要がある、という難しさです。

ソルティ
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世界観を作り込んでいるゲーム作品ほど、翻訳のハードルも上がるでしょう。

AIゲーム多言語翻訳の未来

AIが学習を重ねていくことで、さらに高度な翻訳が実現していく未来が期待できる一方、そのすべてを任せることについては「いくつかの課題」もついて回るのが、AI多言語翻訳です。

微妙なニュアンスを持つ部分に関して、しっかりとネイティブの担当者が翻訳や解釈などのチェックを入れていくことで、その完成度はさらに高まっていくことでしょう。

AIは、翻訳作業の8割をAIの自動翻訳に任せつつ、残り2割を人間の翻訳者がチェックすることで、翻訳の精度が高まると主張しています。「人間とAIの共同作業」が今後のポイントです。

AI
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AI翻訳と人間の監修が共存するハイブリッド運用は、しばらくの間主流であり続けるでしょう。

ただし、ネイティブで言語を理解できる外国人に翻訳チェックを依頼することは、やはりコストを伴う作業になるため、この点をどうするかも課題になるでしょう。

個人でゲーム開発を行い、その翻訳をAIの多言語翻訳サービスに任せた場合、最終的な成果物のチェックを「誰に任せるのか」という点がサービス発展のカギになりそうです。

まとめ

AIによる多言語翻訳の世界は、競合が登場することによってさらにコストが低下していく原理が働き、個人のデベロッパーでも手を出しやすくなることが期待されます。

PCゲームのポータルサイト「Steam」では、今も多くのインディー系デベロッパーが個人または小規模人数で開発したゲームをアップしており、個人的にはこの流れを応援しています。

今後誰もが手を出しやすいレベルにまでAI多言語翻訳サービスが発展し、成果物のチェック機構が洗練されていけば、ゲーム業界に大きなウェーブが巻き起こるかもしれません。

ソルティ
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