快適なSNSを実現するために、AIができることを教えて下さい。
私が考える効果的な改善策を「ユーザー体験」「安全性」「健全なコミュニティの形成」「プライバシー」の4つの観点から提案します。
年代を問わず世界中のユーザーに親しまれているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、もはや日常へ溶け込んでいるデジタルコンテンツと言えます。
代表的なSNSにはYouTubeやLINE、XやTikTok、Instagramなどがあり、それぞれ膨大な数のユーザーを抱えている状況です。
今回はそんなSNSを快適に利用するために「AIができること」を取り上げながら、今話題になっている「AIの機械学習・自動生成問題」についても考察していきます。
それでは早速見ていきましょう！
AIが提案するSNSの改善策
ユーザー体験の向上
ユーザーの行動パターン分析や、好まないコンテンツの表示調整提供を行えます。
現在もAIのアルゴリズムは、ユーザーの活動に応じた「おすすめのコンテンツ」を表示しますが、この精度をさらに進化・向上させていく未来です。
また、見たくない広告やコンテンツを表示から除外できるシステムもAIは構築できるそうなので、これが実装されれば、快適なSNS生活が実現しそうです。
さらにAIは翻訳精度を高めることで、異なる言語圏のユーザー同士がスムーズに交流できる未来も提示してくれました。
使い勝手が良いSNSは、さらなる面白さを提供してくれそうですね。
安全性の向上
詐欺、スパム、誹謗中傷投稿をAIが学習し、リアルタイムで検出・警告を行います。
AIが学習を深めると、利便性に大きな影響を与えるこれらの悪質な投稿を瞬時に検出できるようになるはずです。悪意あるユーザーを排除できる未来が生まれてきますね。
現在世界的にSNSで詐欺が横行していますが、これらの投稿やアカウントには一定のパターンやクセがあるため、AIが進化すればすぐに特定できるはずです。
犯罪に繋がる投稿は行えないようにして、ユーザーに「なぜその発言が問題なのか」を説明する、という機能も提供できるそうなので、これは大いに期待できそうですね。
SNSを起点とする様々な犯罪を撲滅できる未来が来るかもしれません。
健全なコミュニティの形成
重要な情報（災害時の情報など)を自動的に目立たせることもできます。
特にXでは、災害時に「インプレゾンビ」と呼ばれるユーザーが他人の既存ツイートをコピーして、タイムラインを乱す行為が問題視されています。
AIが進化すれば、こうした投稿を未然に防げる上、信頼性の高い公式アカウントの情報や、本当に助けを求めているユーザーの投稿を上位に表示させることができるはずです。
またAIは、ある投稿に「健全ではない議論」が巻き起こっていることも巡回して察知できるそうなので、いじめや誹謗中傷被害なども減少していくことでしょう。
言論の自由を守りながら、健全なコミュニティが発展していく未来が見えます。
プライバシーの保護
個人データ利用についてAIがわかりやすく説明し、ユーザーがいつでも設定を管理できるようにします。
現在のXでは利用規約改定によって、ユーザーの投稿をAIの自動学習に利用する旨が記載されています。これに不安を覚えるクリエイターも多いことでしょう。
どの製品やサービスもそうですが、利用規約は往々にして文章が大量かつ煩雑で分かりにくく、その全てを読まないまま承認して使っているケースも多いと思います。
進化を遂げたAIはこの問題を解決し、ユーザーが自分を守れるように「好みの設定」を提案できるようになるはずです。これはぜひとも実現して欲しい未来ですね。
世界的なSNSで「透明性」を保ち続けることは、非常に大切なことです。
AIの機械学習・自動生成
SNSにはAIの自動生成コンテンツも大量に出回っていますが、その中にはオリジナルのクリエイターが生み出した文章やイラスト、写真に類似したものも多く存在します。
これはAIが広域かつ大量にデータを学習していったために起こった出来事で、クリエイターの存在意義を揺るがす大きな問題として、各方面で話題となっています。
自分が苦労して生み出した手法やアイデンティティが、いとも簡単に量産されて拡散されていく事態は、独自性を重んじる芸術分野などに衝撃を与えるでしょう。
自分の創作物をAIの自動学習から守る方法はいくつかありますが、現時点では完全な防止策はありません。
AIは防止策として、ウェブサイトの「robots.txt」にAIクローラーをブロックする指示を含める、著作物の利用範囲を明示するなどを提案していますが、これも完璧ではありません。
最も有益なのは、利用しているサービスでAI自動学習を禁じる設定を行なうことで、すでに項目があるものも存在しますが、一般的には設定自体が分かりにくい状況です。
画像やテキストに目に見えない識別子（ウォーターマーク）を埋め込むこともできますが、これを取り除くことも可能なので、ある意味「いたちごっこ」と言えるでしょう。
法整備や技術の発展に合わせて、守り方も進化させていく必要があるでしょう。
先日も声優陣の有志が共同で「AIを用いた声の無断盗用」に関する声明を発表しましたが、個人だけではなく団体として声を上げていくことが大切だと思います。
あるクリエイターや人物のアイデンティティをAIに学習させ、許可を得ることなく他人が自分のコンテンツとして投稿する、という行為を止めるためには、何が必要になるのでしょうか。
AIは学習を重ねることで高度な生成コンテンツを出力できるようになりますが、最終的に出力されるものに注意を払っていくことは、未来に向けた緊急の課題になるでしょう。
全員が納得できる解決法の誕生を待ちながら、今回は終わりとさせていただきます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました！
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