AIと考えるテレビの未来

我が家は一年ほど前に念願の4Kスマートテレビを購入し、現在は対応する映像作品の美しさを楽しんでいます。そこで気になったのが、テレビ本体は今後どのように進化するか、です。

インターネットへ接続して番組表を表示したり、異なるアプリを楽しんだりといった使い方もできるスマートテレビですが、そこからの伸びしろはあるのでしょうか？

今回は、AIが提示するテレビ本体の進化の可能性、そしてAIと融合したスマートテレビが提供する未来の生活様式について追っていきます。

AIが考えるテレビ本体の進化

ディスプレイの進化
現在は固定画面が主流ですが、将来的はフレキシブルなディスプレイ技術によって、折りたたみや巻き取りが可能なテレビが登場するかもしれません。

すでに折りたたみスマホや湾曲のディスプレイモニターが誕生している今、この未来像はあながち無いとは言い切れないものです。

またAIはこれと共に「透過式」のディスプレイが登場する未来も見ています。利用しない時には背後が透けて見えるため、インテリアとの調和性が高いとのことです。

さらにテレビ本体が不要となるプロジェクション方式の装置が出る可能性にも言及しており、完全にテレビの概念が覆る未来も予想していました。

インターフェースの進化
ジェスチャー操作が一般化するでしょう。手の動きでチャンネルを切り替えたり、再生を一時停止したり、ズームイン/アウトを行うなど、リモコンが不要になる可能性があります。

テレビ用のリモコンは、技術的にあまり進化が見られないデバイスです。これを撤廃してリモコン不要のテレビが登場すれば、技術の進化を感じ取れそうですね。

AIはさらにこの仕組みの進化系として、ユーザーが見ている部分に関連情報を表示したり、視線に連動した操作を行えるといった視覚インタラクション要素も提示してくれました。

また、テレビ内蔵AIとの連動を強化すれば、音声のみで操作を完了できる、という可能性も示唆しています。いつかテレビと会話できる日が来るかもしれません。

コンテンツの進化

パーソナライズされたショッピング
テレビ画面から直接ショッピングでき、リモコンやスマートフォンの介在なく、シームレスに購入を完了できる未来も想像されます。

AIがユーザーの趣向や視聴時間帯などを考慮した「最適な広告・CM」をテレビ画面へ表示させ、そこで気に入った商品があればすぐに買うことができる、という未来です。

テレビに向かって「今の商品が欲しい」と言えば、AIがそれに反応して販売サイトを表示して、その後自動的に決済されて家に届く、という流れになるのでしょうか。

視聴しているテレビ画面はそのままに、ポップアップやホログラムなどで商品の購入画面が出れば、没入感を阻害することなく買い物を楽しめますね。

多機能エンターテインメントハブ
テレビは単なる映像デバイスから、家庭の総合エンターテインメントおよび情報ハブとしての役割を担うようになるでしょう。

このトピックでAIが提示するのは、利用するユーザーにパーソナライズされた未来です。テレビ本体がデジタル家電などと連動しながら、生活スタイルの進化を実現します。

テレビへ話しかけることで他の家電を操作したり、車のエンジンをかけたりといった家庭のハブ (中核)としての機能を実現する、という未来です。

AI機能が強化されて家庭内インフラも操れるようになることで、「多機能装置の窓」へと進化していく、というのがAIが思い描くテレビの未来像でした。

まとめ

スティーブ・ジョブズ氏は初代iPhoneを発表する際、3種類の異なるサービスを提示して、それらが1つになった製品がiPhoneである、と宣言して聴衆を驚かせました。

テレビが革新的な進化を遂げる場合にも、これに似た「異なる機能の融合」は必須で、上記でAIが思い描いた未来像がヒントになっていくかもしれません。

電話、音楽プレーヤー、インターネットデバイスを一体化させたiPhoneのように、今後世界中の人々を驚かせる革命的なテレビが生まれるのか、非常に楽しみです。

親しい人物へ語りかけるような口調でAIテレビと対話しつつ、身の回りの様々なことをスムーズにこなしながら生活する時代は、もうそこまで来ているのかもしれません。

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